
今日では、結納や挙式の当日だけお願いする「頼まれ仲人」が多くなりました。
仲人とは本来、縁談から結婚式までの両家の間をとりもち、まとめる役を担っていました。見合いのときは「世話人」、結納では「使
者」、挙式・披露宴では「媒酌人」と呼ばれる3つの役目とその間のとりまとめをする大役を果たしていました。
3つの役は別の人が行なうケースもありますが、いずれも、結楯するふたりにとっては挙式後も何かと親身になって相談にのってく
れる頼れる存在です。
結納はもともと各家で使者を出していまし たが、次第に仲人が使者を務めるようになりました。現在の結納は、仲人は使者として結
納品の受け渡しの仲介を行ない、同時に婚約の成立に立会い、見届ける証人の役目も果た しています。
両家をとりもつという本来の意味からすると、しきたりや意見の違いなどを調整したり、 相談役となる立場ではありますが、負担があまりに大きいことから、現在では儀式の立会人の意味でお願いすることが多いようです。
もちろん、適任者がいたら、本来どおりの役目をお願いし、いろいろと相談にのってもらうとよいでしょう。
形式的な仲人が増えていることもあって、 近ごろは仲人を立てない結納の形も多くなりました。結婚の話がまとまったら、まず、結
納から挙式・披露宴の大まかな形式を決めましょう。
仲人を立てるのかどうか、結納と挙式・披 露宴を同じ人に頼むのか、別にするのかなどを両家で話し合って決めます。それによって、
仲人の選び方や頼み方、結納の形などが大きく違ってきます。